【リレーエッセイ7】
20周年にあたって
片桐 言(片桐軽印刷)
この会も20周年を迎えることになり、月日の経つのは早いものだと感じています。このところほとんどの例会に出席させていただきおかげで地形図や当日の資料が大きな箱2つにもなりました。時折、引っぱり出して、その時の写真とともになつかしくふり返ったりしています。
それにしても最近は、あらゆる資料を精力的に集められ、一度では全部に目を通せないほど、又巡検の案内役をさせる先生方や用意周到に当日の準備をされる方々のご苦労を思うと本当に頭の下がる思いです。
圧巻は名古屋巡検の時の原さんのぶ厚い資料集には驚きました。まだまだ全部読み切れていません。
以前に、同好の仲間と琵琶湖一周のツアーをした時、バスガイドさんが来れなくなってにわかガイドを買って出ました。次から次へと移りかわる窓外の景色を見ながらマイクを握り何とか済ますことができました。運転手さんが、帰りぎわに「よう知ってはるなァ」と言ってくれましたが、次の日は一日声がかすれてしまいました。これもこの会のおかげだと喜んでいます。
最近は新設の大学に「観光学科」なる文字を見かけるようになりましたが、国際化・グローバル化などと騒ぐ割にはわが国の地理教育への関心が薄いのを以前から感じていましたが、この会では観光で行くのとは一味違った場所へ行き、新しい発見が次々と経験できるのは有難いことです。
残念ながら十年ほど前に聴神経にできた腫瘍で左耳がダメになり、残った右耳を大事にするため飛行機はあきらめ、海外巡検には行けませんが、TVで流される現地のシーンを眺めながら巡検の報告書などで、海外に行った気分にひたれるのもうれしいことです。
新しく、インターネットのホームページを立ち上げられるので、又多くの人がこの会のことを知って入会してくれればいいなと思っています。特に若い人たちが…。
次への発展を心から祈っています。