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第5回特別巡検

筑豊から遠賀川河口へ ~産炭地域の盛衰と再生~

【日 時】 2010年7月18日(日)

【案内者】 松田隆典 池田 碩  辰己 勝 辰己眞知子 野間晴雄

【参加者】 28名


見学ポイント

平尾台
▲平尾台

 五木寛之の小説「青春の門」の舞台となった遠賀川流域、筑豊炭田地域をマイクロバスでまわります。朝に名古屋から新幹線で到着できる時間に集合時刻を設定しました。

 JR小倉駅に集合して、北九州市の傾斜地都市開発、平尾台のカルスト地形を見ながら、産炭地域の景観の残像、その再生計画などを松田隆典先生の故郷である香春岳をのぞむ田川を中心に見学します。時間に余裕があれば「筑豊三都」といわれる飯塚(麻生前首相のお膝元で、石炭王伊藤伝右衛門の旧家、嘉穂劇場などの石炭関連の近代遺産のほか大学立地やIT特区などの再生事業)に立ち寄り、直方を経由して、最後は遠賀川河口の芦屋のまちなみを見学します。ここは「芦屋千軒、関千軒」といわれるほど栄えた港町で、近世福岡藩の石炭の輸送も「川ひらた」という川船で遠賀川を下ってここから大型船に積みかえられるなど廻船で栄えた場所です。その後、若松地区から洞海湾を若戸大橋でこえ戸畑を経由してJR小倉駅で解散します。


巡検報告

09:30 JR小倉駅新幹線口集合、野間会長の挨拶の後、出発。
10:30 平尾台に到着。自然観察センターで職員から説明を受ける。
11:00 とても珍しい垂直鍾乳洞である牡鹿鍾乳洞へ移動。
12:30 田川市美術館横で昼食。
13:35 石炭記念公園到着。竪坑櫓遺構や朝鮮人慰霊塔などを見学する。
14:15 月見が丘(三井職員住宅跡)下車。現在はほとんどが住宅開発されてしまっていた。
14:50 飯塚歴史資料館で炭鉱の歴史などを職員から解説していただく。
15:40
嘉穂劇場
▲嘉穂劇場
嘉穂劇場で舞台装置や水害の痕などを見学。
16:20 旧伊藤邸に到着。明治時代に建造されたもので、屋内を見学出来る。人形を集めた部屋が特に印象深かった。
18:00 JR小倉駅にて解散、駅地下の店で有志による懇親会が開催された。

【記録:廣田琢也】