第1回巡検
淀川の右岸と左岸 ―西国街道と京街道を見る―
【日 時】 1989年12月17日(日)
ニューFHG(野外歴史地理学研究会)のスタートにあたって
緑豊かな春になりました。皆様お元気でしょうか。ニューFHGバス巡検(第1回)の案内状をお届けしてから、はや半年経過しました。この会の再発足に向けて「準備会」を一任され、京都駅前の「法華クラブ」に世話人が集まり、役割分担などを決めたのは10月8日(1989年)のことでした。11月23日(祭日)には予備調査に出かけています。この間、案内状の作成、返信用葉書印刷、振替口座の設定に続いて、発送準備などの作業がありました。雑用にも追われましたが、最初の返信は「退会通知」でした。住居不明のため未着の封書も多数返ってきました。再開まで5ケ年の休業の影響を痛感したものです。
けれども、FHGの旧友の大多数から、ニューFHGに参集しようではないか、との絶大な声援があり、総会時までに234名の入会がありました。
返信の一部を紹介してみると、
・学生はじめ、若い人もたくさん入れる会にして下さい。
・楽しい巡検を期待しています。
・お世話になります。心待ちしていた研究会、とってもうれしいです。
・再発足御同慶にたえません。ますますの発展を願っている。
・My wifeも新規会員にしていただきたい。
・地域的に離れて、あまり参加できませんが、協力できることがあれば何事でも。
・若い院生・学生などの参加できやすい雰囲気をつくりだせればと思う。
・待ちに待った研究会の再生を喜んでいます。
・ニューFHGご苦労様です。
・待望のニューFHGご苦労様です。会の基礎を固めるため財政の確立に配慮を!
・新会員の一人として末席に加えて下さい。
…このような返書が届けられました。
再発足した12月17日(休日)は、12月中旬とはいえ、幸いにも好天にめぐまれ、JR山崎駅では当日、柳谷観音の縁日があり、また、オリエンテーリングのイベントとも重なり、この駅にしては珍しい人出がありました。当日のコースのことなど別に案内していますが、当日は高槻・枚方の両市とも交通渋滞のため、午後に予定していた鋳物博物館や王仁塚、家具団地など研修内容に不備ができ残念でした。
夜の懇親会は忘年会の客も多く館内繁忙、でも旧友との再会は何にもましてよかったと思います。
年を改めて、6月10日の件、会報のこと、韓国研修旅行の粗案づくりに、世話人一同、繁忙の中に会をもつことができました。
旧友諸兄のご声援のもと、会創立の精神を尊重し、ニューFHGの大発展のため、微力をつくしたいと考えています。よろしくご協力方お願い申し上げます。
ついては、第2回巡検=西播から東備へ、韓国研修旅行も本誌に案内していますので、よろしくご参加下さるようお待ちしています。
【1990年4月3日 樋口 節夫。世話人を代表して一言申し上げました。】
巡検報告
ながらくお休みしていたFHGの再発足をかねて、多数の会員諸兄の参加のもとで、下記のような巡検と総会および懇親会を催すことができました。